Adecco、人財派遣事業におけるマッチングシステムを刷新し、AIを導入
― 派遣登録者と企業のマッチングに要している時間を年間約8万時間削減 ―
人財サービスのグローバルリーダーであるAdecco Groupの日本法人で、総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野 健二)の人財派遣およびアウトソーシング事業のブランドであるAdecco(以下「Adecco」)は、この度、人財派遣事業におけるマッチングシステムを刷新し、AIを導入した新しいマッチングシステムの運用を開始しました。これにより、派遣登録者と企業のマッチングに要している時間を、年間78,800時間削減することを見込んでいます。Adeccoは、この新たなマッチングシステムによってマッチング業務を効率化し、派遣登録者の早期就業を促進するとともに、人手不足解消を課題とする顧客企業の人財需要充足を実現します。さらに、マッチング業務における生産性を向上することで、キャリア開発支援やスキルアップ支援をはじめとする派遣社員のキャリアに関わるサポートの強化へと繋げます。
今回運用を開始した新しいマッチングシステムは、AIをはじめとする最新のデジタル技術を採り入れ、Adeccoが独自に開発したシステムです。これまでマッチング担当者が手動で行っていたマッチング業務の一部を自動化することによって、派遣登録者への仕事紹介と求人企業への人財の提案を迅速化できるだけでなく、両者の条件や希望をこれまで以上に正確に反映しながら短時間でマッチングすることが可能になります。これにより、早期の就業および受け入れだけでなく、就業後の満足度と定着率の向上に繋がることが見込まれます。さらに、マッチング業務における生産性の向上を、キャリア開発やスキルアップ、リスキリングの支援といった、派遣社員のキャリアに直結するサポートの強化に繋げ、人財派遣事業全体の強化を図ります。
Adeccoは2023年5月に、派遣登録者の価値観が派遣先となる企業の組織文化にどれくらい適合しているかを数値化するカルチャーフィットスコアの測定を開始するなど、マッチング業務の強化および品質向上を進めてきました。今回のAIを導入したマッチングシステムの刷新も、その一環として実施しています。
Adecco Groupは、日本を含むグローバル全体のAI倫理ガバナンスの指針として、2024年2月に「Responsible AI Principles」(責任あるAI活用のための原則)を発表しました。「Responsible AI Principles」は、Adecco Groupの事業におけるAIの使用と開発において、法令を遵守するだけでなく、倫理的で包括的、かつ公正であり続けるために制定されました。今回、Adeccoが運用を開始した新しいマッチングシステムも、「Responsible AI Principles」に則って開発・運用しています。
「Responsible AI Principles」(責任あるAI活用のための原則)について(英語)
https://www.adeccogroup.com/rai-principles
アデコ株式会社代表取締役社長の平野 健二は、次のようにコメントしています。「この度、弊社人財派遣事業におけるマッチングシステムを刷新し、最新のデジタル技術を採り入れた新しいマッチングシステムを、派遣登録者と顧客企業の皆様に提供できることを嬉しく思います。この新たなマッチングシステムによって、派遣登録者と企業のマッチングに要している時間を大幅に短縮するだけでなく、より高い精度でマッチングすることで、派遣登録者と顧客企業のニーズにこれまで以上に応えてまいります。また、マッチング業務の効率化を、キャリア開発支援やスキルアップ支援をはじめとする派遣社員のキャリアに関わるサポートの強化へと繋げ、これまで以上に人財派遣事業を強化してまいります」
Adeccoは、「『人財躍動化』を通じて、社会を変える。」というビジョンのもと、仕事を通じて躍動する人財の輩出と、人財が躍動できる環境の創出により、社会へ変革をもたらすことを目指しています。今後も、様々な取り組みを通じて、働く人々と組織の躍動の実現に貢献してまいります。