「今、Business Analytics課が抱えている主要タスクの一つが『AI開発』と呼ばれる、業務の向上・改善に貢献できるようなAIを活用したシステムの構築です。AIと言うと、Chat GTPのような最新技術を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、私たちが活用しているのは機械学習モデル。過去のデータに基づき近い将来を予測するようなAIの構築に携わっています」
2023.8.8
2002年のAdecco Groupへの入社以前から人財サービス関連業界に従事してきた、平木 真。営業職からはじまり、業務支援、総務や経理などさまざまな業務に携わってきました。現在69歳の平木が、これまでのキャリアを振り返りつつ、人生100年時代・定年後の働き方について語ります。
人財サービス業界での豊富な経験を持つ平木は、2021年4月よりDigital Innovation本部Business Analytics課に在籍しています。こちらの部門では、派遣社員として就業を希望する方と就業先との最適なマッチングを実現するためのシステム開発を担っています。
「今、Business Analytics課が抱えている主要タスクの一つが『AI開発』と呼ばれる、業務の向上・改善に貢献できるようなAIを活用したシステムの構築です。AIと言うと、Chat GTPのような最新技術を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、私たちが活用しているのは機械学習モデル。過去のデータに基づき近い将来を予測するようなAIの構築に携わっています」
この「AI開発」を進めていくために、もう一つの重要タスクが、過去データを分析できるよう整える作業です。
平木 「過去のデータは、営業やサポート担当などさまざまな部署の人たちがそれぞれに入力してきた経緯があるので、そのままでは分析に活用できません。そのため、AIによる分析が行えるように、それらのデータを一つずつチェックします。
ときには現場の担当者に直接確認するなどしながら、分析用のデータに置き換えます。開発といっても洗練された派手な仕事ではなく、地道な作業の繰り返しで成り立っています」
過去のデータがすべて整い、分析が容易にできるようになると、就業を希望する人と就業先となる組織とのマッチングもシステム上でスムーズに行えるようになり、業務の効率化に大きく貢献できるようになります。その上で、人が携わっていくことが大切だと語る平木。
平木「適切にマッチングをするためには、求職者の希望条件や就業先のニーズを満たすことはもちろんですが、求職者と就業先となる組織の双方の価値観やビジョンまで掘り下げて結び付けていくことが重要です。一人ひとりが生き生きと働けるようになれば、組織・職場の生産性も向上します。
そういったことも含めてシステム開発を行い、最終的なところでは人による判断や調整を行っていくイメージです」
意思決定をするのが「人」であるからこそ、人にいかに寄り添って開発ができるかも大きなポイントです。
「どんなによいシステムだったとしても、使ってもらえなければ意味がありません。実際に使用してみて期待通りの成果が出せるかどうかが非常に重要です。使ってよかったと評価してもらえるように、想像力を発揮しながら、使い手に寄り添うことを大切にしています」
営業担当からはじまり、ミドルオフィス・バックオフィス・システム開発のプロジェクトにも参画するなどと、人財サービス業界の中で、平木はさまざまな業務に携わってきました。
「システムを使う立場の人のことを最優先に考えるようになったのは、とくに、最初に担当した営業の仕事の影響が大きいですね。お客様と直接話しをして、ニーズを汲み取り、それに合ったサービスをどう提供するのか、お客様から厳しい言葉をいただきつつも、教えていただいたことは非常に大きな経験でした」
バックオフィス・ミドルオフィスの業務では、営業が受注した案件に対していかに高い品質でサービスを提供できるか、お客様に満足いただけるかを強く意識するようになった平木。
現在も担当し続けているシステム開発業務については、自ら積極的に手を挙げたというより、当時の状況から自然と任されることになったのだと語ります。