新型コロナウイルス感染症（Covid-19）が世界的に感染拡大した当初から、この危機の影響度が明らかになるにつれ、各国政府は過去に例を見ないレベルの財政的、資金的、政治的な施策で対応してきました。それらの施策は、多くの国で今も継続されています。
各国が新型コロナウイルスへの対応を余儀なくされましたが、その対応方法は各国それぞれです。ここからどんなことが学べるでしょうか。特定の政策が他よりも功を奏しているのでしょうか。
このホワイトペーパーでは、南北アメリカ、欧州、アジア太平洋の3地域から日本を含む20カ国を対象とし、各国の施策における成果を比較してご紹介します。
比較にあたっては、新型コロナウイルス感染症に対する各国政府の対応のうち、どれがもっとも効果的だったかを特定するために、二つの期間で比較しています。一つ目の期間は2020年の1月から2021年の10月で、パンデミック発生以降の各国のパフォーマンスを分析しました。二つ目の期間は2020年の7月から2021年の10月で、GDPの落ち込みという視点から、各国政府がパンデミック危機のピーク時からどの程度回復できたかを分析しています。
※分析に使用したデータはすべて2021年10月31日を基準日としています。新オミクロン変異株によってすべての国で感染数が急増し、より厳しい措置が導入されていますので、個別の国で状況が変わっている場合もあることに留意ください。
