大切なのは、まず動き始めること。動き始めれば、必ずそこから「未来」が生まれます
未来は予測するものではなく
作り出していくもの
2000年にロフトワークという会社を設立して、世界中にいるクリエイターとクライアントを結びつける仕事をしてきました。クリエイターのコミュニティーである「ロフトワークドットコム」の登録クリエイターは、今、およそ2万人です。そのネットワークの中から、案件ごとに最適なチームを作って、新規ビジネス、ウェブ、コンテンツ、広告プロモーションなどを生み出しています。最近では商品開発や空間プロデュースも手がけています。
これまでの15年間の活動の中で大きな転機となったのが、2011年のデジタルファブリケーションとの出会いでした。デジタルデータをもとにして、3Dプリンターやレーザーカッターなどで「モノ」を作る技術を総称して、デジタルファブリケーションといいます。この技術とツールがあれば、誰でも自分のアイデアを形のある「モノ」にすることができるし、たとえば、東京で作ったデザインのデータをミラノに送って、ミラノで製品にするといったこともできます。