VOL.31:ビジネスパーソンのランチタイム

リマ/Peru 中華料理レストランで同僚のバースデーをお祝い

金曜日のランチタイム、ペルーのビジネスパーソンはちょっと奮発してレストランへ向かいます。普段は自宅からお弁当を持参する人も金曜日だけは外食、というのが昔からの習慣です。誰とでも「アミーゴ(友達)」になってしまう南米の人々。同僚の誕生日にはランチをおごり、みんなでお祝いします。金曜日はそんなバースデーランチになることもしばしば。

よく利用されるのは、ペルー料理の定食屋やポジョ・ア・ラ・ブラサ(鶏の炭火焼専門店)、そしてチファと呼ばれる中華レストラン。中華レストランは手頃な価格の定食メニューが充実しており、ペルーの人々の食生活には欠かせない存在となっています。

ロモ・サルタードとご飯、ワンタンスープ付きの定食は13ソレス(約460円)。定食はランチタイム限定のメニュー。

中国からペルーに労働者として移民が渡ったのは1850年。日本人から移民が渡る50年も前のことでした。1880年までに10万人を越える中国人が入国し、中華料理の文化も根付いていきました。

牛肉と野菜の炒め物「ロモ・サルタード」は、どこのレストランにもある定番メニュー。ペルー料理の伝統的な一品ながら、味付けに使うのは中華系の調味料。ペルー料理と中華料理の融合した代表例です。ボリューム満点のランチを囲むことで、アミーゴとの友情はより深まっていくようです。
(コーディネーター・(株)ボイス 川口るい子)

人気の中華レストラン「ラ・パゴダ」。ランチタイムは多くのビジネスパーソンで賑わう。

世界のお昼ゴハンビジネスパーソンのランチタイム

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