企業にさまざまな貿易優遇策が実施されているドバイの経済特区「ジュベル・アリ・フリー・ゾーン(JAFZA)」。1985年にわずか19社でスタートし、現在では7,000を超える世界各国の企業が進出しています。その中心にある世界最大の人工港ジュベル・アリ港には、世界各国の大型コンテナ船が寄港し、エリア内は大企業の中東の中枢機能が集まっています。
──午後1時のランチタイム。忙しいビジネスパーソンが多いこの町は“クイックランチ”を求める人で溢れます。ドバイの人口約210万人のうち、外国人が占める割合は、なんと約9割。そのうち6割を占めるインド人をはじめ、パキスタン人、フィリピン人……。町を歩くビジネスパーソンの国籍も実にさまざまです。
時間のない彼らに人気のランチスポットは、敷地内に設置されたフードコート。スパイシーなタンドリーチキンやカレーが並ぶインド料理、ラーメンやカツカレーまでそろう日本料理、多彩なトッピングのピザが人気のイタリアン……。人種と同様、世界の食文化が集まっています。さまざまな国籍の同僚たちが、それぞれ好みのランチを食べている姿も国際都市ドバイならではの風景です。
ランチは短時間で済ませることも多いドバイの人々。現地の人の中にはランチは食べないという人も少なくはないようです。ただし夕食は、たっぷり、ゆっくり。家族や親戚、仲間と集まり、大勢で楽しむのが習慣です。
(All Aboutドバイチャンネルライター西田麻紀)