- デジタル技術関連の教育へ投資し、収益力向上を目指す -
世界最大*1の人財サービス会社であるアデコグループ(本社:スイス・チューリッヒ、CEO:アラン・ドゥアズ)は、デジタル技術分野において先進的な学習プログラムを提供し、教育およびキャリア転換支援サービスのパイオニアである、ゼネラル・アセンブリー社(本社:米国・ニューヨーク)の買収について正式に契約を締結しました。今回の買収によりアデコグループは、急速に成長するキャリア開発・再教育分野におけるリーダーとしての地位を獲得し、既存のソリューションを補完するとともに、人財開発・キャリア転換と技術系人財サービス事業およびHRソリューションサービスの間で、大きなシナジーを生み出すことを目指します。買収総額は、4億1,250万ドル (3億3,500万ユーロ) で、買収後3年目の会計年度においてEVA (経済的付加価値) はプラスになる見込みです。
アデコグループCEOのアラン・ドゥアズは、次のように話しています。「当社の顧客企業は、不足する21st-century skills(21世紀型スキル)を補い、ワークフォース・トランスフォーメーションを支援できるパートナーを求めています。デジタルスキルに対する需要が拡大する一方で、供給力はまだ限定されています。また、業務自動化の波によって、従業員に対する再教育へのニーズが高まっており、2030年までに全世界で3億7,500万人の人財が新たな役割へと移行しなければならないという試算もあります*2。アデコグループの既存サービスである人財開発、キャリア転換、技術系人財サービス事業等のHRソリューションに、ゼネラル・アセンブリー社のサービスを加えることで、必要とされる21世紀型スキルの育成と、そうしたスキルを有した人財の紹介という2つのサービスの提供を強化し、顧客ニーズに対してより適切に対応することが可能となります。ゼネラル・アセンブリー社のチームと共に、ダイナミックかつユニークなビジネスを構築していくことを楽しみにしています。」
ゼネラル・アセンブリー社は、個人および企業向けにデジタルスキル・トレーニングを提供する、デジタル教育分野におけるグローバルリーダーです。2011年に設立された同社は、コーディングやデータ・サイエンス、ユーザー・エクスペリエンス・デザイン、デジタルマーケティングなど、顧客ニーズに合わせ、実践的なトレーニング・プログラムの提供と開発を行っています。全日制および定時制のコースを通じて、専門の講師が、世界6か国で20の研修施設や顧客企業でのオンサイトトレーニング、オンライントレーニング、あるいはそれらを組み合わせたトレーニング・プログラムを提供しています。外部機関からの受賞歴もある同社のカリキュラムは、効率的に実践的なスキルを習得したり、キャリアパスを強化することができると証明されています。またオンサイトとオンラインのトレーニングを組み合わせることにより、オンライン単体と比較し、コースの修了率が高いという結果も出ています。顧客満足度はNPS 50以上と非常に高く、50,000名以上の卒業生が世界中で活躍しています。
ゼネラル・アセンブリー社の収益成長率は高く、3年間の平均成長率(a three-year CAGR)は30%に達し、2017年度の売上高は約1億ドルでした。ゼネラル・アセンブリー社のビジネスモデルは高い拡張性を有しており、プログラムのコンテンツはオムニチャネル (オンサイト、オンライン、およびその両方の組合せ) アプローチを通して提供されます。アデコグループの10万社以上の顧客基盤、世界60の国と地域に広がるインフラやデータ、そして労働市場に対する幅広い知見を活用することで、今後のさらなる成長を目指します。
ゼネラル・アセンブリー社とアデコグループの現在のソリューションポートフォリオには、大きなシナジーが存在します。特に、再就職支援・人財開発サービスを提供するリー・ヘクト・ハリソンが、ゼネラル・アセンブリー社のトレーニングサービスを活用することで、アデコグループとしてのワークフォース・トランスフォーメーションに関わる能力をさらに向上させることができます。また、テクノロジーの急速な変化に伴い、ワークフォース・トランスフォーメーションを行う必要のある企業では大きなコストが発生しますが、ゼネラル・アセンブリー社のサービスを通じて、従業員のスキルを高めたり、スキルを身につけた人財を新たな役割へとキャリアを転換させる支援を行うことで、顧客企業の人財に関わるコスト負荷の軽減にも寄与します。さらに、ゼネラル・アセンブリー社のサービス『TPaaS(Talent Pipeline as a Service)』 を通じて育成した高いデジタルスキルを持った人財を、企業に紹介することが可能になります。そうした意味でTPaaSはアデコグループの技術系人財サービス事業に大きな価値をもたらす可能性があると言えます。
ゼネラル・アセンブリー社の買収は、アデコグループの戦略的アジェンダ (詳細は、2017アニュアルレポートを参照) の柱である「変化」と「変革」を強化するものであり、高成長・高利益率の周辺市場へ事業を拡大するというグループの戦略と一致しています。アデコグループが中核事業を変化させ、ソリューションポートフォリオを拡大する中で、この買収は売上高と利益率を向上させると同時に、継続的な力強いキャッシュフローをもたらし、トップクラスの株主利益の達成につながるものと考えています。
ゼネラル・アセンブリー社は、引き続き、創業者兼CEOであるジェイク・シュワルツ氏とその経営陣の指揮の下で、アデコグループ内の独立した部門として事業運営を続けます。アデコグループからは、執行委員会メンバーのセルジオ・ピカレリーが、この事業部門を担当します。
ゼネラル・アセンブリー社のジェイク・シュワルツ氏は次のようにコメントしています。「ゼネラル・アセンブリーは、これまで常に教育と雇用の間の架け橋となってきました。我々は現在、20の研修施設と50,000人の卒業生を有し、フォーチュングローバル500にランクインする企業のうち300以上の企業を顧客として抱えるまでに成長しました。企業の従業員を対象としたサービスの成長に伴い、人財サービス業界とより連携する必要性が生じていたので、今回のアデコグループとのパートナーシップがもたらす変化をとても楽しみにしています。アデコグループが持つワールドクラスのブランドと我々のサービスが相まって、顧客企業により良いサービスを提供し、拡大するデジタルスキルのギャップの解決に貢献できるようになるものと確信しています。」
▼M&Aの詳細やバランスシートに関する最新情報は、以下のアデコグループによるプレスリリース原文(英文)をご覧ください。
http://bit.ly/2vtwHPc
The Adecco Groupについて
The Adecco Group は人財ソリューションのグローバルリーダーであり、Fortune 誌の「Fortune Global 500」に選出されています。世界60の国と地域に33,000 人の従業員を擁し、世界で一日約100万人に対しキャリア形成の機会やアドバイス、そしてインサイトを提供しています。The Adecco Group が提供するサービスには、人財派遣、人財紹介、転職支援、キャリア開発、アウトソーシングが含まれます。雇用と労働に関する深い専門知識と洞察を有するThe Adecco Groupは、成長を目指すすべての働く人々と企業に貢献します。
The Adecco Group はスイスで法人登記されています(名称:Adecco Group AG、ISIN: CH0012138605)。本社をチューリッヒに置いており、スイス証券取引所に上場しています(証券コード:ADEN)。
ゼネラル・アセンブリー社について
ゼネラル・アセンブリーは、現在最も必要とされている21世紀型スキルを、個人および企業へ習得させるプログラムの提供により、仕事の未来(Future of Work)をリードしています。ゼネラル・アセンブリーは、ウェブサイトの構築、データ・サイエンス、デジタルマーケティングなどの分野における教育や評価サービスを通じて、個人に対しては将来が見通せるキャリアパスの構築を促し、企業に対しては持続可能で多様な人財を提供しています。世界6か国に位置する20の研修施設や顧客企業などでのオンサイトトレーニングやオンライントレーニングを通して、300社以上のFortune Global 500にランクインする顧客企業にトレーニング・プログラムを提供しています。50,000人以上の卒業生と、ワークショップやイベントに参加したことのある600,000人からなるプロフェッショナル人財のネットワークを有し、教育、採用、転職分野においてトップクラスのサービスを提供しています。
アデコ株式会社 広報部
Tel.03-6743-8085