企業のBCP(事業継続計画)対応に関する調査
自社のBCP方針「未策定」が40%
従業員1000名以上の企業では7割策定済だが、1000名未満の企業では4割と対応に差
人財サービスのグローバルリーダーであるアデコグループの日本法人で、総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川崎 健一郎、以下「アデコ」)は、この度、弊社の取引先企業の人事・採用担当者を対象に自社内におけるBCP(事業継続計画)対応について、アンケート調査(調査期間2020年3月19日~4月1日)を実施しました。
【調査結果まとめ】
自社のBCP方針、計画の策定について:
●45%が「策定済」と回答する一方で、40%が「未策定」。十分な準備を整えていない状況
●従業員1000名以上の企業では7割が「策定済」だが、従業員1000名未満の企業では4割にとどまる
事業所分散対応の対応について:
●事業分散の「対応をとっている」2割未満にとどまる
●「卸売業・小売業」、「製造業」では、「検討する必要性を感じている」割合が高い
<調査結果詳細>
(1)自社のBCP方針、計画:45%が「方針を策定している」、約40%は方針が定まっていない
弊社の取引先企業で人事・採用担当者の方を対象に、自社内でのBCP(事業継続計画)方針、計画の策定の対応について質問したところ、「方針を策定している」(45.0%)という回答が多かった一方で「方針を策定していない」(21.3%)、「これから準備する」(19.4%)と約4割が十分な準備を整えていない状況であることがわかりました。
また、企業規模別で見ると、従業員1,000名以上の企業で約7割が「方針を策定している」という回答があり、業界別では「製造業」では半数以上の企業で策定がなされているという回答がありました。企業規模や業界によって、BCP対策に差があることがわかりました。
(2)事業所分散対応:「対応をとっている」2割未満にとどまる。約3割は、必要だがまだ未対応
弊社の取引先企業で人事・採用担当者の方を対象に、自社内で「BCP方針に沿って、事業所分散の対応をとっているか」を質問したところ、「事業所分散をしている」という回答があったのは、19.4%でした。事業内容によって、事業所分散の必要性は異なりますが、「検討する予定」(6.6%)、「検討する必要性を感じている」(27.9%)の回答を合わせると3割以上あり、必要でありながらまだ対応をとれていない企業が一定数あることがわかりました。
また、業界別に見ると「卸売業・小売業」、「製造業」では「検討する必要性を感じている」という回答が多いことがわかりました。
サンプル: 680名
調査方法: インターネット調査
実施時期: 2020年3月19日~4月1日
プレスリリース(PDFファイル)
アデコ株式会社 広報部
Tel. 050‐2000‐7024