実は、私たちも外資系企業の日本法人として創設して30年あまり、日本特有の、日本らしい働き方を続けてきました。いままさに、大きく改革を進めているところです。
効果は少しずつ出始めています。当社では在宅勤務を積極的に活用することにしたのですが、ある部門では、成果を上げている上位10人のうち7人が時短勤務で、さらにそのうち4人が在宅勤務なんです。なぜそんなに高いパフォーマンスを発揮できるのかと聞いてみると、会社よりも自宅のほうがリラックスできて、集中力が高まるというんです。問題は我々マネジメント層の変革に踏み切る勇気と決断力だけだったんだと感じています。
現在、「働き方改革」が政財界を挙げた日本の大きなテーマとしてフォーカスされています。あえて基本的な問いかけをさせていただきたいのですが、なぜいま「働き方改革」が必要なのでしょうか?