日本は超高齢化社会に突入し、「人生100年時代」を意識したキャリア設計や人生設計が必要になってきます。
そこで、アデコは有職者を対象に「人生100年時代」に対する意識や自身のキャリアビジョンについてアンケート調査を実施しました。
有職者に「人生100年時代」についてどのように捉えているかを聞いたところ、約半数にあたる47.9%の人が「ポジティブ」に捉えていると回答しました。一方で、「ネガティブ」「ややネガティブ」と回答した人も40.8%いることと、「わからない」という回答者も11.2%と、まだ自身の問題としてどう捉えればよいのか分からない層もおり、圧倒的なポジティブとは言えない結果になりました。
※会社員、フリーランス、顧問、パートタイムなど勤務形態は不問
「人生100年時代」と言われるなか、何歳まで働きたいかを聞いたところ「年齢は問わず、元気な限り働きたい」と回答した人が22.9%と最も多い結果になりました。また、70歳までは20.1%、65歳までは24.0%と、60歳までと回答した14.4%よりも多い結果になりました。
前問では、「人生100年時代」をポジティブに捉え、年齢の制限なく元気な限りは働きたいという回答が多かったが、現在の仕事以外のセカンドキャリア(定年後の就職だけでなく、現行の仕事をもちながら副業・複業をすることを含む)へのビジョンの有無について聞いたところ、7割以上の有職者が「持っていない」と回答しました。
自身のキャリア構築に関しては、約8割にあたる76.9%の人が不安を感じていると回答し、多くの人が不安を抱いていることがわかりました。
具体的な不安内容は、半数以上の人が、学び直しに必要な費用や生活費等「お金」に関することを不安視していることがわかりました。本格的に学び直しをする場合、一定期間は仕事を休職したうえで学びに投資する必要を想定しており、そうした意味でもお金に関する不安が多いことも理解できます。