デジタル世代500名とデジタル世代を部下に持つ管理職500名を対象に、働くうえで重視していることや転職への志向、また、コミュニケーションにおける双方の意識の違いについて、アンケート調査を実施しました。
*本調査においては、20代をデジタル世代と定義して調査を実施しています。
デジタル世代、管理職ともに「収入を得るため」が最も多い項目だが、両者の差が大きい項目を比較すると、「やりがいや達成感を得るため」、「仕事を通じた社会貢献」、「社会的な成功を得る」が管理職では上位にあがっているものの、デジタル世代では選択している人が少ないことがわかった。いずれも管理職に比べ、10pt以上下回っている結果となった。
仕事における重視点では、デジタル世代・管理職共に、「安定して働ける」「職場の雰囲気・人間関係が良い」が上位2位を占めている。デジタル世代では、「残業が少ない」、「休暇を取りやすい」を管理職より20ポイント以上差をつけて選択している一方で、管理職が重視している「自分の個性や能力を生かせること」について、デジタル世代は重視していない傾向があることがわかった。
1年以内に転職するつもりという人は約1割ほどに留まるものの、将来的には転職したいと思っているデジタル世代は35.8%おり、管理職より1割ほど多いことがわかった。6割以上の管理職が、転職は考えていないという回答に対し、デジタル世代では5割未満となり、転職に対する抵抗感が低いことがうかがえる。
管理職がデジタル世代とのコミュニケーションを円滑にするために心がけていることとして「メールやSNSでのコミュニケーション」、「飲み会やランチのお誘い」を挙げている。一方、デジタル世代が上司や先輩から好ましくないと感じるコミュニケーションについて、管理職が挙げていた「メールやSNSでのコミュニケーション」、「飲み会やランチのお誘い」が多く挙がっており、双方の意識の違いが浮き彫りになった。
管理職がデジタル世代について良いと思う点では、「PCスキル、デジタルスキルが高い」、「情報収集が速い」、「新しい物事に好奇心を持っている」が上位3位を占めている。
一方、課題だと感じている点では、「打たれ弱さ、ストレス耐性の低さ」、「ビジネスマナー」、「一般常識・教養」が多く、いずれも過半数を超える。