女性活躍推進法の施行から3年を前に、管理職*1として働く女性550名を対象に、働きがいや昇進のきっかけなどに関する意識調査を実施しました。
*1:本調査では課長職相当以上を対象に調査を実施しています。
管理職になったきっかけとして、回答者の61.1%が「自身で希望していなかったが、上司からの打診があり、快諾した」、24.7%が「上司から打診があり仕方なく引き受けた」と回答しており、自ら自発的に希望するのではなく、上司からのはたらきかけをきっかけに管理職になっている人が8割以上であることがわかりました。
管理職になるにあたって重視したことについて尋ねたところ、「仕事のやりがい」(58.9%)がトップで、次に「給与」(47.1%)、「経験やスキルを活かせる」(45.5%)、「職務の範囲」(41.6%)など、職務内容や仕事内容に関する回答が高い傾向がみられました。
今後の昇進を「希望する」人は全体の54.4%と、半数以上が希望しており、その理由については「給与アップ」(47.8%)を挙げる人が最も多いものの、「女性が活躍できる職場にしたい」(34.8%)、「女性管理職としてのロールモデルになりたい」(32.1%)、「職場の環境や制度を変えたいから」(31.4%)と、職場や社会の女性の活躍に貢献したいという、高い意欲が感じられる回答が目立ちました。
採用や昇進場面での男女差を聞いたところ、「男女差はない」とする回答が50.0%の一方で、「男性は優遇されている」という回答も43.6%あり、男性の優遇を採用・職場で感じている人は依然として多いことが伺えます。
女性管理職の増加・促進に必要だと思う制度は「フレックスタイム」(47.5%)や「育児・介護サポート」(36.9%)、「育児休業」(34.0%)、「テレワーク」(32.2%)など、柔軟に働けたり、利用できるサポート体制があることが求められていることがわかりました。