ICT(情報通信技術)がこれだけ進んだいま、上流と下流、個人と組織の関係は“逆転”しつつあると細谷氏は指摘する。
「仕事の効率化・定型化が進み、いずれ機械やロボットに置き換わる仕事が増えるでしょう。そうなると、人間しかできない創造性が重要となり、個人と企業の“個企逆転”現象が起きることになります」
その流れとリンクするのが、インターネット上で不特定多数の人にウェブ制作やデータ入力など、特定の業務を委託する「クラウド・ソーシング」だ。14年に400億円を超える程度だった流通金額規模が、15年は約650億円、18年には1800億円を超える規模にまで急拡大すると見込まれている(矢野経済研究所調べ)。