子育てサポート企業認定、男性育児休暇取得者12名、女性取締役比率50%と、ダイバーシティの推進で先端を行くグラクソ・スミスクライン。同社では昨年、多様性を持つ組織の構築とイノベーション促進のため、ダイバーシティ&インクルージョン・カウンシルを立ち上げ、さらなる制度の充実と全社的な意識改革に取り組んでいる。
このような中、ワークライフバランス推進の好例として昨年、厚生労働省の『イクボスアワード2014』特別奨励賞を受賞したのが、同社安全性管理部部長の大石純子氏だ。医薬品の治験情報の収集、評価、報告などを行う同部には、子育て世代の女性社員が多く、毎年数人が産休や育児休暇制度を利用しているが、昨年は初めて男性社員が育児休暇を利用したという。
「育休を取ってみたいという男性が現れ、とても嬉しく思い、得がたい機会だからぜひ取得するようにと働きかけました。出産後、最初の1カ月を一緒に過ごせば、育児の大変さが身に染みるはず。その経験があれば、将来、自分の部下が育休を取っても理解できる。そういう男性が増えていけば、分かり合える組織になるはずです」