「責任感」が65.9%と最も高い。これをさらに男女別に見ると、男性が66.6%、女性が55.2%となり、男性管理職が特に「責任感」を重要視している傾向がうかがえる。
その他、男女で10%以上の差異があったのは、「発想力や、新しい案件をつくる能力」(男性が41.7%、女性が29.9%)だった。一方、唯一女性管理職のほうが重要視する傾向にあったのは「周囲からの人望」の回答で、男性が19.8%、女性が23.9%。
最も高いのは、「数値化しにくい業務への評価」で62.7%。男女別で見ると、「公正、公平に評価すること」と回答した男性が39.3%だったのに対し、女性は22.2%。「評価基準を明確にすること」が男性30.1%に対し、女性18.5%と、10%以上の差異が見られた。逆に「評価の意図や根拠を理解、納得してもらうこと」では男性26%に対し女性35.2%となり、男性は公平性や評価基準に対して、女性はメンバーからの理解に難しさを感じている傾向になっている。
最も多い回答は、「会社の評価基準が不明確」で38.5 %。男性に最も多い回答は「自分の評価が他の評価者と比べて妥当なのかが分からない」の42.8%、女性に最も多い回答は「会社の評価基準が不明確」の43.8%。他の管理職との評価の違いが気になる男性管理職に対し、女性管理職は、会社の評価基準に疑問を持つ傾向が見られた。そのほかでは、「働き方や考え方が多様化しており、評価しづらい」と答えた女性は25%だったが、男性は14.8%に留まった。女性管理職ほど、部下の多様性を含めた評価にむずかしさを感じている傾向が伺えた。
最も多い回答は、「日々のコミュニケーション」で50.9%。これをさらに男女別で見ると、男性50.5%に対し、女性57.4%。また、「信頼関係の構築」は、男性42.9%、女性50%となっており、女性管理職の方が信頼関係やコミュニケーションをより重視する傾向が見られた。
そのほか、「部下の能力に応じた適切な業務分担」と回答した男性が46.5%いるのに対し、女性は40.7%。「部下の業務内容を正確に把握する」では、男性45%、女性53.7%。部下への業務分担を配慮する男性管理職に対し、女性管理職は部下の業務内容の把握を心掛ける傾向がある。