9月10日アデコは、「人材の多様性を企業経営の戦略にどう取り入れていくのか」をテーマとした日経産業新聞主催のセミナー(東京・大手町)に参加しました。
基調講演を行ったのは、グラクソ・スミスクライン取締役人財本部長の四方ゆかり氏。労働人口の減少、女性の就労率の上昇など、ダイバーシティが企業経営に求められる社会的背景を解説したのち、同社での取り組みを紹介。定年後の社員を嘱託MR 職として雇用する制度や、子育て中の社員をサポートする制度、また社員の自主的な活動であるダイバーシティプロジェクトの取り組みなどを事例として挙げました。
続いて、人材育成や採用支援などの事業を展開しているリンクアンドモチベーション代表取締役社長 小笹芳央代氏が講演。「ダイバーシティは、目的ではなく手段。あくまでも事業を推進するために、最適な人数を最適な場所に配置していかなければならない」と述べ、成功させるためには、自社の事業が「誰に=ターゲット」「何を=訴求ポイント」「どのように=商品サービス」伝えるのかをもう一度見直すことが大切である、としました。
最後に登壇したアデコの代表取締役社長 奥村真介は、「若年層」「ミドルエイジ」「グローバル人材」の就職支援など、サービスを通してダイバーシティの推進へ取り組む姿勢を示し、「採用方法や就業形態を多様化し、人材一人ひとりの経験値を上げることが人材サービス会社の役割。雇用を流動化させることで、ダイバーシティ社会を実現していきたい」と述べました。