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アデコ、ベクターHDと、日本発のAIインフラ構築に向けたアノテーション領域での連携を開始

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2025.12.03

人財サービスのグローバルリーダーであるAdecco Groupの日本法人で、総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野 健二、以下「アデコ」)は、この度、株式会社ベクターホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:轟木 一博、以下「ベクターHD」)と、日本企業における安全かつ持続可能なAI活用基盤の整備に向け、データアノテーション(*1)領域における連携を開始しました。

近年、国内における生成AIの活用は急速に拡大しているものの、AI推論需要の増大に伴う電力制約、機密情報の管理体制の整備、サイバー攻撃リスクの高まり、さらに日本語特有の言語構造に適合した学習データの不足など、AIの導入に際し不可欠な基盤整備には依然として重大な課題が顕在しています。企業単独でこれらの課題を包括的に解決することは困難であり、各分野の高度な専門性を結集した対応が求められています。

アデコとベクターHDは、ベクターHDのAIインフラ構築に関する技術と、アデコのデータ品質および人財支援の知見を組み合わせることで、国内企業が安心してAIを導入・運用できる環境の整備を目指します。

【アノテーション領域における連携の内容】
AI品質の根幹を成すデータ品質の向上に向け、アデコが有するアノテーション運用の実績とノウハウを活用することで、日本語特有の語彙・文体・文化的背景を適切に反映した高品質な学習データの整備を推進します。加えて、将来的には医療や教育など専門分野に特化したアノテーション人財の育成にむけた連携の可能性も視野に入れ、AIサービスの品質向上とAI社会を支える人材基盤の整備を目指します。

今後、AIは単なる技術ではなく、社会基盤としての性格を強めていくと考えられています。AIの活用において重要視される要素は、性能や規模から「信頼性」「安全性」「持続性」へと移行しており、これらの点で日本は世界的に高い評価を受けています。アデコとベクターHDは、AI基盤整備の中核となるべく、各分野の専門性を有する企業との連携も視野に入れながら、データ品質、安全性、電力効率を兼ね備えた日本発のAIインフラ構築に継続して貢献してまいります。

*1:アノテーションとは、AI・機械学習の領域において、分析対象のデータに対してラベルを付与するプロセスを指します。これは、機械学習の分類の一つである「教師あり学習」において行われるプロセスであり、精度の高いアノテーションは学習精度の向上に寄与するとされています。

アデコ株式会社について
アデコ株式会社は、世界60の国と地域で事業を展開する人財サービスのグローバルリーダー、The Adecco Groupの日本における主な法人のひとつです。コンサルテーションを通じ、すべての働く人々のキャリア形成を支援すると同時に、人財派遣、人財紹介、アウトソーシングをはじめ、企業の多岐にわたる業務を最適化するソリューションを提供します。アデコ株式会社は、Adecco Group Japanのビジョンである「『人財躍動化』を通じて、社会を変える。」の実現を目指し、さらなるサービスの強化に取り組んでいます。当社に関するより詳しい情報は、Webサイトをご覧ください。https://adeccogroup.jp

株式会社ベクターホールディングスについて
株式会社ベクターホールディングスは、インターネット黎明期の1989年に設立され、国内最大級のソフトウェアダウンロードサイト「Vector」を通じて日本のIT文化を築いてきました。現在は、電子契約サービス「ベクターサイン」やポイントモール「QuickPoint」などを展開するとともにAIインフラ事業にも参入し、人とテクノロジー、そして地域がともに進化する社会の実現を目指しています。

報道関係者お問い合わせ先

アデコ株式会社 広報室
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