“プレイング・マネジャー”が増え、部下とのコミュニケーションに十分な時間をさけない上司が増えたことも、社員の士気低下の一因と考えられる。同志社大学政策学部教授の太田肇氏は、「日本人は古来、ムラ社会の住人として、周りの目を見て行動してきた歴史があるため、周囲から自分を評価してもらう、承認してもらう環境がなくては、モチベーションは上がりにくい。ところが、今の上司は、部下の仕事ぶりを見る時間と余裕を失っています。だから、若手を中心に、『もっと自分を認めてほしい』という不満因子がたまっているのです」と語る。