妻のマリアさんは1年間の育児休暇を終え、まもなく職場復帰の予定。そして、交代で育児休暇に入る夫のマッツさん。 ストックホルムのごく一般的な30代夫婦の生活を覗いてみました。
専業主婦が全女性人口のうちの数パーセントと言われるスウェーデン。2人の子供を持つマリアさんも、出産後働き続けることは当然の選択だったという。「スウェーデンでは、納税額や生活費が高いから、共働きでないと生活が成り立たないの。知り合いに専業主婦は1人もいないわ」と話す。
長女の育児休暇をまもなく終えるマリアさん。交代で夫のマッツさんが育児休暇に入るという。スウェーデンで男性が育児休暇を取得するのは当たり前。子供が18カ月(1歳半)になるまでに、父親は60日の休暇取得を義務付けられているからだ。
「休暇後、同じポジションが保障されているわけじゃない。会社側が代わりの一時的な人財を見つけることができればいいけど、正式に人を雇わざるを得ない場合もあるから。復帰後の条件が悪い場合は、他の仕事を探すという人もいるよ(マッツさん)」
「良くも悪くも男女平等」と話すマリアさん。「レディーファースト、特別扱いという概念もないし、女性が重い荷物を持つのだって当たり前。でも、みんなこの国がとっても好きなのよ」