日本オラクルは、日本法人設立から来年で30年になる、日本に根付いた外資系IT企業だ。2005年以降は、米国のオラクル・コーポレーションにより、大小含め100社前後の企業を買収したことで、日本オラクルにも多様な人財が入社してきた。「採用や育成を日本国内だけで考えればよいという状況ではなくなった」と同社執行役員人事本部長の遠藤有紀子氏は語る。
「M&Aなどで、社内の人財が多種多様になってきた頃はちょうど、お客様のグローバル化が一気に進んだ時期でした。それに伴い、弊社が取り扱う製品の種類も増え、その製品に関係する情報を世界中から収集するためにも語学力が必要になりました。このような社内外の環境変化に対応するため、グローバルに活躍できる人財を育成することは必然でした」