同社の女性社員活用施策の始まりは合併前の06年に発足した「女性活躍プロジェクト」。その後、育児支援制度の拡充を図り、出産した女性社員が働き続けやすい環境を整えた。同社執行役員の河辺恵理氏は「環境整備前に比べ、女性社員の離職率は大幅に減少しています」と語る。
手厚い支援制度が奏功し、女性の定着率は見事に向上。その後、ダイバーシティ推進課が設けられ、13年には女性ライン職(管理職)の登用目標値を設定し、女性ライン職育成プログラム(研修制度)をスタート。現在、女性ライン職は43名となり、18年度に100名の女性役員・ライン職を登用するのが目標だ。 「弊社のダイバーシティ推進は女性の活躍推進のみならず、実年キャリアプラン、障がい者雇用の推進、介護支援、WLBの充実などが全体像です。特に女性の活躍についてはWLBの充実と密接に関係することから、これを両輪として取り組んできたことが成果につながっていると思います」