「ワークスタイル変革は、社員がお客様を訪問する回数や時間が不十分なのでは、という問題意識から始まりました。お客様の拠点への移動時間が長く、そのうえ、発注処理など社内で行う事務作業も多いことが原因でした。解決策を模索していたときに東日本大震災が発生。各階ごとに輪番停電を実施し、営業社員は全員直行直帰体制に。すると、顧客と接する時間が3割も向上したため、本格的に導入することにしたのです」
営業社員は、朝、自宅から顧客先へ直行し、その後近くのサテライトオフィスで事務処理をこなす。さらに数社顧客を訪問し、夕方に最寄りのサテライトオフィスで報告書などを作成、提出後に直帰という流れだ。効率よく働くことを目的とし、基本的に働く場所は自由。このワークスタイルを実現するにあたり、ITインフラ、ファシリティ(施設や設備)、業務プロセス、マネジメント、の4点から改革を進めたという。