-「人生100年時代」のキャリアビジョンに関する意識調査-
世界最大*1の人財サービス企業であるアデコグループの日本法人で、総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都港千代田区、代表取締役社長:川崎健一郎、以下「アデコ」)は、少子高齢化や人口減少社会を見据え、「人生100年時代*2」を意識したキャリア設計や人生設計が必要になっていると捉えています。また、政府の未来投資会議と経済財政諮問会議では、本人が希望すれば原則70歳まで働けるように労働法制の改定を含めた環境整備について本格的な検討を行っています。そうした背景を踏まえ、有職者を対象に「人生100年時代」に対する意識や自身のキャリアビジョンについてアンケート調査を実施しました。
〈調査結果のポイント〉
アンケート結果のインフォグラフィックをアデコのウェブサイトで公開しています。
詳細は、下記のリンクをご覧ください。
「人生100年時代のキャリア」に関する意識調査(インフォグラフィックページ)
〈調査結果詳細〉
(1)「人生100年時代」に対する意識:半数は「ポジティブ」に捉えているが、「ネガティブ」も4割
有職者に「人生100年時代」についてどのように捉えているかを聞いたところ、約半数にあたる47.9%の人が「ポジティブ」に捉えていると回答しました。一方で、「ネガティブ」「ややネガティブ」と回答した人も40.8%いることと、「わからない」という回答者も11.2%と、まだ自身の問題としてどう捉えればよいのか分からない層もおり、圧倒的なポジティブとは言いきれない結果になりました。
(2)働きたい年齢:年齢に関係なく「元気な限り働きたい」が最多
「人生100年時代」と言われるなか、何歳まで働きたいかを聞いたところ「年齢は問わず、元気な限り働きたい」と回答した人が22.9%と最も多い結果になりました。また、70歳まで(20.1%)、65歳まで(24.0%)と、60歳まで(14.4%)よりも多い結果になりました。年金受給への不安もあるなか、有識者の多くは、定年後も何かしらの形で働く(働かなくてはならない)つもりでいることがわかりました。
(3)キャリアのビジョン:明確なビジョン持っていない、7割以上
「人生100年時代」についてポジティブな印象を持ち、元気な限りは働きたいという前向きな回答が多かった一方で、現在の仕事以外のセカンドキャリア(定年後の就職だけでなく、現行の仕事をもちながら副業・複業をすることを含む)へのキャリアビジョンがあるかを聞いたところ、7割以上の72.8%の人が「持っていない」と回答しました。
(4)長く働くために行っているキャリア開発:情報収集やスキルアップに取り組んでいる
明確なビジョンをもっていると回答した27.2%を対象に、長く働くために行っている準備(キャリア開発)について聞いたところ、「情報収集」(45.0%)と「現在もっているスキルのレベルを上げる」(44.0%)がほぼ同数で多く、明確なビジョンをもっている人たちは、そのビジョンに向けて身近なところから準備を行っていることが分かりました。今後ビジョンをもっていないと回答した人とのキャリアの差が広がっていくことが予想されます。
(5)人生100年時代におけるキャリアへ対する不安:お金に対する不安が大きい
自身のキャリア構築に関しては、約8割にあたる76.9%の人が不安を感じていると回答。その具体的な内容は、半数以上の人が、学び直しに必要な費用や生活費等「お金」に関することを不安視していることがわかりました。本格的に学び直しをする場合、一定期間は仕事を休職したうえで学びに投資する必要を想定しており、そうした意味でもお金に関する不安が多いことも理解できます。
アデコ株式会社 広報部 Tel. 03-6743-8085