将来を予測することは大変難しく、どのような視点から見ても確実な未来として示されるものは、むしろ間違った予測といえるでしょう。ご質問について私が答えられることは、あの論文で示した内容は、分析結果を可能な限り控えめに提示しているという点と、雇用の増減は現在の700余りの職業リストを前提にしているという点です。
テクノロジーによってどれだけの仕事が自動化され、失われるかを考えることは重要です。しかし同時に、テクノロジーがどのように需要を掘り起こし、どのような仕事を創造するのかという視点も同じく重要だと思っています。
私たち人材サービス業界でも「雇用の未来」で示された「今後20年で消える仕事・残る仕事」は大きな話題となっています。生産年齢人口の減少を解決する糸口としてポジティブに捉える向きがある一方で、自分の仕事がAIやロボットに取って代わられるのではないかという不安が広がっています。このような反響は予想されていましたか。