ネット生保はまだ「ナッシング」。それを「サムシング」にするために、朝から晩まで休みなく働いています
不運に見舞われても動じる必要はない
ライフネット生命を立ち上げたのは、まったくの偶然でした。
僕はそれまで、30年以上日本生命で働いてきて、ロンドン事務所長、国際業務部長なども務めました。しかしその後、グローバル展開に関して会社との方向性が合わず、系列のビル管理会社へ出向になりました。いわゆる左遷です。しかし、それが挫折だったとは思っていません。
不運に見舞われると、多くの人は「どうして自分だけ」と考えてしまう。しかし歴史上の人物を見ても、ほとんどの人が必ずしも幸運続きではないことがわかります。上司に恵まれない、メンバーとの相性が悪い、会社が悪い─。そう思っている人は、単に不勉強なだけだと僕は思う。自分だけがアンラッキーなのではなく、この世に生まれた人の大多数がアンラッキーなのです。それが歴史のファクトです。だから、不本意なことが自分の身に起こったとしても、動じなくてよいのです。